佐藤健と有村架純が魅せる！『るろうに剣心 最終章 The Beginning』見どころ3選！《本質》はヒューマンドラマとしての魅力
どーもこんにちは！
リーマン・マスクです
今日のテーマは
《るろうに剣心 最終章 The Beginning》
この映画についての
ネタバレありの内容と感想
そして見所についてです！
この前、ついに観てきたんですけど
これ、ブログのタイトル通り
今までの《るろ剣》映画とは
《別物》です
一言でいうと
快傑作！
素晴らしい！
長年《るろ剣》を愛する者の一人として
言わせて頂きます
大友監督
キャストの方々
製作に携わった全ての方々
本当にありがとうございます！
原作、そして追憶編OVAへの
《愛が込められてる》
以前自分
ブログ始めたばかりの頃に
大友監督は追憶編の《本質》を
理解してくれてるけど
だからこそ
実写化は限りなく難しい
と、いうような事を書きました
が、断言します
原作や追憶編OVAを
観た事ない人も楽しめるのはもちろん
原作や追憶編OVAを昔から観てて
これこそが《るろ剣》の最も大事なエピソード
けど、今までの《るろ剣》映画はアクション重視
だから
実写化なんて上手くいくわけない
そー思ってる人
この映画を観てこそ
アナタの中での追憶編が
より高い次元で完成します
なぜそこまで言えるのか？
それは
主に3つの理由からです
1・佐藤健と有村架純の演技力がハイレベル
2・アクションよりもヒューマン性重視
3・映画ならではの間の作り方
これです
なので今回は
『るろうに剣心 最終章 The Beginning』
その《3つの見どころ》に迫ります！
目次
《見どころ1》佐藤健と有村架純の演技力がハイレベル
今回の映画の
一番目の魅力はこれです
佐藤健が演じる《緋村抜刀斎》
と
有村架純が演じる《雪代巴》
《特筆すべき演技ポイント》
と合わせて紹介していきます
A・緋村抜刀斎《佐藤健》
まずは佐藤健が演じる緋村抜刀斎
彼はどんな生き様で
そして
それを佐藤健がどれだけ凄く演じきったのか
それについて伝えていきます
a・緋村抜刀斎とはどんな人物？
本作の主人公
《るろ剣》の名の通り本名は《緋村剣心》
ただ、人斬りの時代は《緋村抜刀斎》
そしてこの
『るろうに剣心 最終章 The Beginning』
は、まさに緋村剣心が《緋村抜刀斎》
《人斬り》の時代だった時の話です
幼少の頃に拾われた師匠
比古清十郎から教わった最強の流派
《飛天御剣流》を使い
《誰もが安心して暮らせる新時代》
それを創るために、比古清十郎から離れ
維新志士側の《桂小五郎（高橋一生）》の元で
旧体制を壊すための《人斬りの道》を突き進む
ただ、そんな日々の中
《雪代巴》と出会い
抜刀斎ではなく少しずつ本来の剣心に
戻っていくのだが、時代は
それを許してはくれなかった。。。
B・《佐藤健》の演技の見どころ3つ
佐藤健が演じる緋村抜刀斎
その見どころについての内容を《3つ》
伝えていきます
1・終始暗い
これ、凄く大事なところで
元々、緋村剣心は、自分達を殺そうとした
野党（山賊）達の墓まで作ってあげた
本当に優しい心の持ち主
だからこそ
《誰もが安心して暮らせる世の中を創る》為に
革命側（維新志士側）に協力して
人斬りになるんだけど
本当は
人を斬りたくない
これがもし、純粋な心の人間でなかったら
逆にここまで暗くないハズ
けど、人斬りとして数多の命を奪っても
心は純粋なまま
だからこそ暗くなる
心優しいがゆえに
人斬りとしての落差を感じ
人と関わらず心を閉ざす
人を、時代を救うために剣を振るえば振るうほど。。。
その暗さを言葉ではなく
《表情》と《しぐさ》で
表現してた
ここが秀逸な点の一つ
2・巴と出会ってからの表情の変化が絶妙
さっき言った通り、終始暗いんだけど
巴に出会って、特に一緒に暮らすようになってから
それまで100％《緋村抜刀斎》だったのが
《緋村剣心》としての気持ちが戻ってくる
もちろん、つかの間の事だと分かっていても
巴と暮らして《幸せの意味》を感じた
まるで冬の寒さの中に、
少しだけお日様の光が当たって温まる
そんな表情になる
もちろん、そのお日様の光は
その少し先には吹雪となって襲い
また抜刀斎に戻ってしまうんだけど
だからこそ、その表情の絶妙な変化が
グッときます
3・維新（革命）終了後の後ろ姿に全てを表した
これは観たら分かります
例えば、何かの勝負に勝った時
それが自分対相手ならガッツポーズ
どこかのチームを応援してたら、
隣の人と抱き合ったりハイタッチとか
するじゃないですか
（もっとも今は某感染症対策でそれは出来ませんが）
この時もそう
戦いに勝った革命軍は
その勝利の御旗が掲げられた時
勝利の雄叫びや歓喜であふれた
にも関わらず
その時の抜刀斎としての佐藤健の表情
勝った事よりも、それにより
待ち望んだ《新時代の到来》
それを確信した時
まるで、とてつもなく重い荷物を下ろして
かといって楽になった訳じゃなく
まるで
今から死ににいくような表情と足取りで
そこから去っていく
これは、維新が成り
《抜刀斎としての役目》を
ようやく捨てれる事と
同時に、巴との生活で知った《幸せ》を
新しい世のためとはいえ
数多の人達から奪ってしまった事を
償う旅
つまり、そう
《るろうに＝流浪人》に出る事を決意したからこそだと思う
そう、ここからが
《るろうに剣心》としての始まり
だからこそ
『るろうに剣心 最終章 The Beginning』
それを佐藤健は、セリフじゃなく
表情と演技で魅せ切った！
ここが
抜刀斎を演じた佐藤健の凄まじい演技力です
若いのに、渋すぎた。。。！
C・雪代巴(有村架純)
次は、有村架純が演じる雪代巴です
彼女はその生い立ちや目的のため
常にクールですが
最後感情が溢れるシーンがある
本当に難しい役です
その雪代巴とはどんな生き様だったのか？
そしてその雪代巴を
一見すると真逆な雰囲気のある有村架純が
どう演じ切ったのか？
それについて伝えていきます
a・雪代巴とはどんな人物？
雪代巴は抜刀斎に復讐する為に近づき
ただその結果、目的とは逆に
復讐する相手である抜刀斎を
愛してしまう
そして、最終的には抜刀斎を勝たせる為に
自分の身を犠牲にして命を落とす
そんな悲劇のキャラクターです
雪代巴には元々
清里（窪田正孝）という《婚約者》がいました
ただ、その婚約者である清里は
幕末の動乱の中、京都で殺され
帰らぬ人になります
一体、清里を殺したのは誰なのか？
そう
緋村抜刀斎です
それを知った雪代巴は復讐のため
抜刀斎と敵対する勢力である
幕府軍の闇組織《闇乃武》に協力を申し出て
抜刀斎と偶然を装い近づき
その弱点を探すことになる
ただ、ここからが
《彼女の第二の悲劇》の始まりだった
人斬りを辞め
るろうにになった緋村剣心と出会ったのは
前作で武井咲が演じた神谷薫
けど、復讐の為にとはいえ
人斬りである緋村抜刀斎と出会い
その中に本来の優しい
緋村剣心を見出し
抜刀斎としても剣心としても愛したのが
有村架純が演じる雪代巴です
そして雪代巴は自らが依頼した闇乃武
彼らと刺し違えてでも抜刀斎を守ろうとし
その事も書き留めていた自らの日記を置き
さよなら
私が愛した、二番目のアナタ
と、寝ている抜刀斎に告げ
闇乃武の元へと向かう
後にそれに気づき
自分を助ける為に来てくれた抜刀斎は
闇乃武からの攻撃を受けて瀕死の状態になる
それを助ける為に、自らの命を犠牲にして
抜刀斎を助ける
死の間際
抜刀斎をの腕の中で
抱きかかえられる雪代巴の目に映るのは
かつて愛した清里が
今愛する抜刀斎の頬につけた刀の痕
ありがとう。アナタ
その言葉と共に雪代巴は
その刀傷に交差するように
愛をこめて抜刀斎の頬に、手にしていた短刀で
傷をつけた
清里からの《恨みのこもった》刀傷
雪代巴からの《愛のこもった》刀傷
この2つが抜刀斎の左頬に
《消えない十字傷》
を刻んだんです
愛を上手く伝えられずに清里を亡くし
愛を貫いた結果、自分の命を落とした
そんな悲劇の中で最後まで
愛に生きた女
それが雪代巴という女性です
D・《有村架純》の演技の見どころ3つ
有村架純が演じる雪代巴
その見どころについての内容を《3つ》
伝えていきます
1・有村架純で本当によかった
当初はさ
心配だったのは自分だけじゃないハズ
有村架純？雪代巴を？
えっ？なんで？！
ほらね やられたよ
俺らの聖域の一つ《追憶編》が
また商業主義に汚された
流行りの女優？
そーゆーのじゃなくて
役に合わせたキャスティングしてくれ！
と。。。
もーーーーーし訳ございませんでした！
ごめんなさい！
と、土下座しても許してくれるかどうか
分からない
そんなレベル
観たら分かります
雪代巴は有村架純でいい
でもない
雪代巴は
有村架純じゃなきゃダメだ
と、いう事が
それだけ素晴らしかった！
あまりにも良すぎたから
有村架純が演じたこと自体を演技の見どころ1つ目に書くしかなかった
本当にそれぐらい彼女は凄いです
2・雰囲気（オーラ）が雪代巴そのもの
そうなんです
これにまず驚かされた
本来、原作でもOVAでも
雪代巴は
スタイリッシュかつ儚げな雰囲気
それに対して
有村架純は
丸顔で元気な雰囲気でしょ
もちろん
丸顔も元気なところは可愛いとは思うけど
雪代巴は真逆だろーーーー
と、いうのが
最初キャスティングが発表された時に
素直に思った感想
だがしかし、有村架純はそんな不安を
木っ端みじんに砕いてくれました
有村架純は正直、ただの元気な女の子
ぐらいしかイメージ無かったけど
《素晴らしい女優》なんだと思った
しかも
映画を観終わった後に、だ
そう
途中、有村架純だと忘れて
雪代巴を観てた
それぐらい完璧な
《雪代巴のオーラ》を出してた
雪代巴は元々寡黙な女性だけど
でも、相手の事を凄くよく見てる
口数は少ないけど
いつも絶妙なタイミングで
言葉や行動をしてくれる
そして、強い意志と儚げな雰囲気
これらが完璧に演じ切れてました
3・声まで雪代巴そのもの
いや、本当なんです
もちろんOVAの声優は岩男潤子
違うのは分かってる
けどそーなんです
観たら本当に分かりますから
自分もOVAの追憶編は
何回観たか分かりません
それぐらい好きです
だから声までここまでとは
本当にビックリしました
本当にまだの人は
ぜひ確認してみてください！
《見どころ2》アクションよりもヒューマン性重視
誤解の無いように言っておくと
決してアクションがダメとかじゃないです
むしろ、アクションシーンは
シリーズ過去最高クラス
といって過言じゃない
が、しかし、引き込まれるのは今回
そこじゃないんです
この佐藤健と有村架純が演じる
緋村抜刀斎と雪代巴
この2人が奏でるヒューマンストーリー
揺れ動く心の中を《るろ剣らしく》描いた
ここが2つ目の魅力なんです！
じゃー具体的にどこが特にそうなのか？
《3つの具体的見どころ》
これを伝えます
A・観念的行動から人間的行動へ
これ、簡単にいうと成熟です
雪代巴に出会うまで、緋村抜刀斎は
《理想》に殉じた男
もちろんそれはそれで素晴らしいですけど
悪く言えば《頭でっかち》
若者によくある行動です
だから、新時代を創る為には
その為に邪魔な人間は殺していい
いや、むしろ殺さないといけない
だから、人を、斬る
そこにためらいはありませんでした
けど、雪代巴と出会ってから
緋村抜刀斎の中で雪代巴の存在が
どんどん大きくなり
そして、一緒に生活するようになって
そこで初めて
《幸せの意味》を《体感する》
だからこそ
あれだけ人を斬る事にためらいがなかった男が
この戦いが終わったら
人を斬らずに人を守れる道を探す
と、いう決意をしたんです
ただ、だからこそ
雪代巴の《婚約者》を殺したのが
自分自身だった
愛する女の幸せを奪ったのは
他の誰でもない
この俺だったんだ！
と、知った時の心境は絶望という言葉でも
表しきれないモノでしょ
そしてその心のまま
緋村抜刀斎は世の為でも任務でもなく
愛する人を守りたい
その一心で敵の待ち受けるアジトに
向かっていきます
それまでの観念的な想いではなく
あくまで
人間的な想いで戦っていく
この人間としての変化が
もの凄いヒューマン性を高めてるんです
B・愛を知り、最悪の形でそれを失った。けど戦う
このシーンです
緋村抜刀斎が雪代巴と住んでた家を燃やし
戦いに赴いていくシーン
これ、ふつーーー出来ますかね？
今まで愛を知らなかった男が愛を知り
その結果、その最愛の人を
しかも、過ちとはいえ
自分で斬ってしまった
この後、戦いに生き残ったとしても
自分に残されてる道はただ一つ
《償いの道》だけ
自分を愛してくれる人はもう、永遠にいない
なのに緋村抜刀斎は
ここで俺が戦いを辞めたら
これまで斬ってきた命が
本当に無駄になってしまう
そう言って、戦いに赴くんです
自分が愛した女
雪代巴の想いを胸に抱きながら
本当に愛と強さがなければ出来ない事です
C・雪代巴の愛と憎しみの葛藤
ここも凄いヒューマン性が高いです
雪代巴は元々、自分の婚約者を殺した
緋村抜刀斎に復讐する為に近づいた
でも、人斬りだからどんな男かと思ったら
殺人鬼でも何でもない
ただ、何も知らない少年
そんな印象だったのが
一緒にいる内に、自分と同じで
抱えてる闇があるから
心を閉ざしてるだけだと気づく
そして
2人で一緒に暮らすようになってからは
さっき言ったように
緋村抜刀斎の中に緋村剣心を見出す
そして本当は誰よりも心優しく
これから多くの人を救っていく男だと確信し
殺すはずだった男を
自分の命を捨ててでも救いたいと思うぐらい
愛してしまった
この自分自身の気持ちに気付いた時
どれほどの苦しみだったろうか？
雪代巴はこの時点で緋村抜刀斎に
《2人殺されてる》
1人目は元婚約者の清里
2人目は復讐を誓った自分自身
ただ、2人目は最終的には雪代巴自身が
殺したのだ
でも、それは同時に緋村抜刀斎への愛を生んだ
だから雪代巴は鏡を見ながら涙を流した
これほど悲しい葛藤があるだろうか？
なぜ2人は
この定めでしか出会えなかったのだろう？
もう残された道は。。。
様々な葛藤を乗り越え
そう悟った時の雪代巴の心境
察して尚、余りある。。。
《見どころ3》映画ならではの間の作り方
『るろうに剣心 最終章 The Beginning』
最後3つ目の魅力はこれです
これは今まで伝えた
魅力1と魅力2があるからこそ生まれるものです
それは何か？
もの凄く大事なシーンで大切なセリフが
敢えてカットされてる事
これ、もちろん魅力1と魅力2が無い状態でやったら
マジでただの駄作
けど
この2つがある状態でやったら
本当に素晴らしい作品になるんです！
今回のはここです
最後、敵のボスに辿り着くまでに
それまでの敵の攻撃で
目も耳もやられ、視界も聴覚も
著しく低下した状態の緋村抜刀斎
方や、敵のボスは当然無傷
なのでふつーに戦っても勝ち目がない
なので最後の一撃で相打ちを狙う
原作ではここに次の
超重要なセリフがあったんです
そしてその結果。。。
と、いう流れだったんです
そう
自分は死んでも、愛する女
雪代巴には生きてほしい
その想いの元に刀を振るった結果
事故とはいえ
その想いの乗った刀で
一番守りたかった人を殺してしまった
このエピソードで
一番大事なシーンの意味が浮かび上がる
とても大切なセリフなんです
なので、このセリフが無いと、一見すると
ただ、相手を倒すためだけに刀を振るった結果
事故で愛する人を斬ってしまった
という事しか出てこないように思える
実際、似た事は以前のブログでも書きました
ただこの映画に関して違います
なぜなら
《セリフが無くてもその想いが伝わるから》
もっと言えば
当たり前ですけど
映画館では映画に一番集中してるじゃないですか
しかも、誰かと一緒に観にきてる人も多い
そんな中で観てる時
家族や恋人同士で来てたら
隣の大切な人の事を重ねて観る部分も
大いにありますよね
映画って
そう
だからこそ
ここのセリフいらないんです
映画では。敢えて
このいわゆる《映画館効果》
ともいうべきモノによって
観てる人が心の中で
自分でそのセリフを言ってるから！
これは2020年に大ヒットした鬼滅の刃の映画でも
似た作りが見られました
なので、魅力1と2から生まれる魅力3
これがあるのは名作の証だと思います！
まとめ
『るろうに剣心 最終章 The Beginning』
この映画の《3つの魅力》についてでしたが
いかがでしたでしょうか？
原作やOVAの追憶編を観た事ない人も
そして
原作やOVAの追憶編を観て
この《るろうに剣心》というモノを
心から愛してるファンの人も
絶対に観る価値があります！
特にこれは映画館で観た方が
よりいいと思います
今が2021/7/5日なんで
早めに行く事をオススメします
最後にもう一度言います
『るろうに剣心 最終章 The Beginning』
これは最高のヒューマンストーリーです！
じゃーーー明日もコスモ全開でやっちゃいましょ！
