韓国映画『無垢なる証人』 障害者では裁判の証人になれない？その証人と弁護士が心を真に通わせた時、無罪ではなく真実が明らかになる
こんにちは！
今日もコスモ全開、リーマン・マスクです
自己紹介はこちら
昨日突如襲ってきた謎の頭痛
le-mask-amrta.hatenablog.com
今朝起きたら治ってました
ご心配して下さった方、ありがとうございました
なので今日は
昨日書きたかった記事の投稿です
ちなみに、皆さんはどう思いますか？
殺人事件の裁判の行方を決める《唯一の証言者》
もしそれが
自閉症を抱える障害者だったとしたら？
また、自分がその殺人事件の弁護士だとして
《真実と無罪が異なる事》に気づいた場合
アナタならどうしますか？
この2つのテーマが一つに重なる時
無罪ではなく真実が明らかになる
韓国映画《無垢なる証人》
今日はこれについて、伝えていき。。。ますっ！
1・あらすじ
この物語の主人公
弁護士スノ（チョン・ウソン）
彼はやり手の弁護士ではなかったが
弱者救済の為に正義感あふれる人権派弁護士
と、いうのは昔の話
今、彼はそんな正義感や情熱は無くなっていた
彼が今所属しているのは
高給が保証された大手弁護士事務所
スノの父親が保証人になり多額の借金を抱え
その父親の借金返済の為に移籍したのだ
ただその事務所は、弱者救済などは考えず
いかに勝つか
そして、大手企業の利益を守る事が最優先
そんな事務所であり、スノはいつの間にか
その波に飲まれ、染まってしまっていたのだ
そして、スノが正義感や情熱にあふれていた頃から
付き合っていた恋人は
スノが変わってしまった事により
彼を避けるようになっていた
そんなある日
スノは殺人事件の弁護を受ける事になった
その事件の被害者はウンテクという金持ちの老人
容疑者は、長年そのウンテクの家政婦を務めていた
ミラン（ヨム・ヘラン）という女
そしてミランは無罪を主張していた
ウンテクは自らビニール袋をかぶり自殺して
自分はそれを止めようとしたが間に合わなかった
だから、自殺は止めれなかったが
殺人なんてとんでもない
自分は長年、家族同様に暮らしてきたんだから
ウンテクを殺害なんてする訳がないと
事件は殺人か？
それともミランの言う通り自殺か？
事件の行方は混迷を極めようとしていた
そこに現れたのは
事件の唯一の目撃者である証人
高校生の少女ジウ（キム・ヒャンギ）だった
彼女は窓の外から、その向かいにある現場の家を
夜見ていたのだ
事件は様々な要素が絡んでいる為
裁判はマスコミから注目を集めた
そしてスノは、この裁判に勝てば出世できると
所長から告げられる
なのでスノはミランの無罪を勝ち取る為に
事件の唯一の目撃者であるジウに
証人として出廷してほしいと告げる
ただジウは
高校生であったが自閉症を抱えていたので
意思の疎通が厳しかった
けれどスノは諦めず、ジウに心を開いてもらおうと
色々な形で接触を試みる
そしてそれは、検察側の人間も同じだった
そしてその結果、ジウは証人として出廷し
裁判で話を始めた
裁判は有罪になりかけたが
スノは無罪を勝ち取る為、巧みな尋問を使い
ジウは自閉症という障害者なので
証人としての能力が足りないという方向に
持っていき
結果、一審は無罪判決となった
ただその瞬間
ミランが傍聴席にいたとある男と
笑顔でアイコンタクトを取った事を
スノは見逃さなかった
その男はウンテクの息子マンホ（キム・ジョンス）
彼につい最近、自分が経営する会計法人の
顧問弁護士になってくれとスノにオファーを持ち掛け
スノは報酬の為にそれを受けていた
そのマンホとミランが
アイコンタクトを取っていたのだ
不審に思ったスノは
同時に検察側も控訴してきたので
独自で調査を始めた
すると、おかしな事が浮かんできた
まず、ミランは天涯孤独と言っていたが
実は、生活苦のために養子に出していたが
彼女には婚外子がいるという事
そして、マンホの経営する会計法人は
実は経営が悪化しているという事
極めつけは、ウンテクの死亡時期
これはなんと
ウンテクが財産を寄付する公式証書を作ると
決めたばかりの時だった
スノの疑念は確証に変わっていった
そして、恐らくジウを証人として再度立たせ
今度は誘導ではなく、ちゃんとした質問をすれば
無罪ではなく真実が明らかになる
そう確信していた
なぜなら、スノはジウと心を通わせてる内に
最初は《障害者だから》という偏見があったが
次第に、ジウは自閉症だからこそ
自分より高い能力や知性があることを
ちゃんと分かっていたからだ
そしてだからこそスノは悩んだ
無罪ではなく、真実が明らかになれば
もう、弁護士ではいられなくなる可能性
少なくとも、今の高給保障の事務所には
絶対いれなくなる事が分かっていたから
ただ、その時にスノは
父親から誕生日祝いの手紙をもらった
そこにはこう書いてあった
お前が弁護士になりたいと言った時
とても嬉しかった
弁護士という職業が嬉しかったんじゃない
良い子に育ったことが嬉しかった
だから、ちゃんと自分自身を愛してほしい
失敗をしない人などいないのだから
と。。。
その手紙で、スノの気持ちが決まった
そして同時期にジウにも進展があった
一審でスノから傷つけられるような尋問をされ
ジウの母親は
スノが謝りに来ても家に入れなかったし
決して許そうとしなかった
ただ、ジウ本人は違った
ジウは母親に言った
自分は本当は弁護士になりたい
けど、自閉症だからきっとなれない
ただ、みんなに真実を伝える証人にはなれる
自分は証人になって、みんなに
真実を伝えたい。。。！と
ジウの母親はジウのその言葉に心打たれ
再度、法廷に証人として一緒に向かった！
一審で証人としての能力が不十分だと
自ら立証してしまったスノは
果たして、どういう方法でそれを覆すのか？
そして、ジウの証言の内容は
一体どんな内容なのか？
この2つが重なった時
裁判は無罪から真実へ辿り着きます！
そのラストのシーンは圧巻です
で確認してみて下さい
今ならアマプラでも観れます
2・ジウの抱える《自閉症》とは一体何なのか？
A・自閉症の人が見ている世界
YouTubeにこんな動画がありましたので
ご覧になってみてください
youtu.be
もちろんこれは疑似体験なので
実際のところは残念ながら分からないです
ただ、このような感じで世界が見えてるとしたら
凄く生きにくいんじゃないかと
自分は思ってしまいます
B・自閉症の特徴
コミュニケーションはどうしても苦手になります
それは、さっきご覧になった動画で
分かると思います
ただ、今回の映画の中でも言われていましたが
記憶力や計算能力がズバ抜けていたり
瞬間の把握能力や論理的思考力
また、細部まで目が届くといった能力が
極めて高い場合があります
そして
それを活かした仕事もあります
実際、ハリウッドのCGやVFXの作成には
とてつもない集中力と細部へのこだわり
そしてITへの強さ等が求められます
そういった仕事は、彼らの方が遥かに強いです
3・スノのジウとの打ち解け方
スノは最初、そんな自閉症を抱えるジウと
どうやってコミュニケーションを取ったらいいか
それに悩みました
そして、ジウの事を知ろうと努力し
その結果役立ったのが
《毎日夕方5時に論理パズルの問題を出す》
と、いうモノでした
スノがジウに電話で問題を伝え
それを夕方5時にジウが電話で答える
やりとりは毎回1分程度の短いモノでしたが
それを繰り返すうちに、スノとジウは
段々打ち解けていき、色々話すようになりました
そして最後にスノが
《たくさんの青い星型のグミ》を
ジウにプレゼントするんですけど
その意味も凄くグッときます。。。！
4・まとめ
・無垢なる証人の見どころは
ジウと心を通わせていく内に
自閉症に対する偏見が変わっていくところ
・また、ジウと心を通わせた結果
スノ自身も本当の自分を取り戻していく
・自閉症は突出した能力が高い人がいる
・スノとジウの心の通わせ方が素晴らしい
今日はこんなところです
健常者と自閉症の人どころか
ちょっとした違いだけで、壁を作ったり
偏見を持ってしまうこの世界
この映画の主人公スノのように
その人の事を知ろうとする努力と対話
これこそが今、一番必要な事かもしれません
じゃーーー明日もコスモ全開でやっちゃいましょ！
